使い方>独自の山頂データの作成

<操作のポイント>
  • 登頂記録の対象になる山頂を個別または一括して定義可能
  • 既存の山頂の近く(概ね250m以内)にはユーザー定義の山頂を作成不可
<このページの内容>
個別に山頂を定義するには
ユーザー定義の山頂の場所を移動するには
ユーザー定義の山頂を編集するには
ファイルから一括して山頂を定義するには

まだベースデータが提供されていないエリアや、ベースデータでカバーされていない山に対して、ユーザーが独自に山頂を定義し、それを山行記録や登頂記録に登録することができます。

後で同じ場所にベースデータから山頂データが提供された場合は、ユーザー定義の山頂の方が削除され、自動的に新しい山頂に登頂記録が移行されます。

メモ 山頂以外の地名は、コースのインポート時やナビゲーションのチェックポイントとして追加できます。詳細については、登山コースを作ってみようカシミール3Dで作成したルートを取り込むにはをご覧ください。

個別に山頂を定義するには

山行詳細のマップビューまたはGo!の地図上で個別に山頂を定義できます。

ここでは、山行詳細のマップビューで山頂を定義し、その山を登頂記録に登録するまでの手順を具体的に説明します。

1 山行詳細のマップビューを開き、地図の中心を山頂の場所に合わせます。この例では、「東黒森」の山頂データを作成します。
2 メニューから[ユーザー定義の山頂]を選択します。
3 [ユーザー定義の山頂の作成/編集]ダイアログボックスに山頂データを入力します。
  • 名前: 必須です。
  • 読み: Go!の[ジャンプ]パネルでポイントを検索する際に使用されます。
  • 英字表記: 端末の使用言語が日本語以外に設定されている場合は、この名前が使用されます。読みを入力すると自動的に入力されますが、変更も可能です。
  • 別名: 名前の後に()付きで併記されます。
  • 別名の読みと英字表記: 名前の読みと英字表記と同じです。
  • 標高/エリア: 通常の山頂と同様に、山行記録/登頂記録の並べ替えやフィルタに使用されます。
  • 都道府県: 通常の山頂と同様に、フィルタに使用されます。県境にある場合はリストから複数選択できます。
4 ダイアログボックスの[OK]をクリックすると、山頂が作成されます。
メモ ユーザー定義の山頂は、地図上には"+"記号付きで表示されます。
5 この山頂を登頂記録に追加するには、山頂マーカーをタップしてダイアログボックスを開きます。 [登頂記録に追加]チェックボックスをオンにし、[この場所を追加]ボタンをクリックします。
メモ [ウェイポイントに追加]チェックボックスをオンにして、ウェイポイントにも追加できます。
6 サマリービューに戻ると、[登頂]欄に[東黒森]が追加されています。
メモ トラックログがある場合は、山頂を作成した後に、[登頂記録とウェイポイントの生成]ダイアログボックスから自動的に登頂記録やウェイポイントを生成することもできます。

登頂記録リストやマップにも表示されます。

メモ Go!でユーザー定義の山頂を作成する場合は、設定パネルにある[ユーザー定義の山頂の作成/編集]ボタンを使用します。

ユーザー定義の山頂の場所を移動するには

次の手順で、山頂の場所を少しずらすことができます。一度に250m以上を移動させることはできません。

1 地図の中心を移動先に合わせます。
2 山行詳細のマップビューの場合は、[ユーザー定義の山頂]メニューを選択します。Go!の場合は、設定パネルの[ユーザー定義の山頂の作成/編集]ボタンをクリックします。
メモ 近くにユーザー定義の山頂がない場合は、ユーザー定義の山頂を作成する操作になります。
3 移動を確認するダイアログボックスが表示されます。 [はい]をクリックすると、山頂の場所が移動します。

ユーザー定義の山頂を編集するには

次の手順で、読み・別名・標高などのデータを編集できます。

1 山頂を地図の中心に移動します。それには、山行詳細のマップビューの場合は、マーカーをタップし、[ズームイン]ボタンをクリックします。Go!の場合は、マーカーをタップするだけです。
2 山行詳細のマップビューの場合は、[ユーザー定義の山頂]メニューを選択します。Go!の場合は、設定パネルの[ユーザー定義の山頂の作成/編集]ボタンをクリックします。[ユーザー定義の山頂の作成/編集]ダイアログボックスが表示されます。
または
登頂記録詳細画面で[ユーザー定義の山頂の編集]メニューを選択することもできます。
メモ ユーザー定義の山頂を個別に削除するには、[ユーザー定義の山頂の作成/編集]ダイアログボックスの削除ボタンをクリックします。

ファイルから一括して山頂を定義するには

次の手順で、カシミール3Dで作成した地名データファイル(NDBファイル)から山名を読み込むことができます。

メモ インポートは次のように行われます。
  • 既存の山頂の近く(概ね250m以内)に新しい山頂は作成されません(無視されます)。
  • したがって、既存の山と同じ山が重複して登録されることはあまりありません。最高標高点と山頂標識の場所が離れているなど、一般に山頂とされている場所が複数ある山は、重複して登録される可能性があります。

  • (正確に)同じ座標に既にユーザー定義の山頂がある場合は、その山頂が削除されます。
  • したがって、同じファイルを2回インポートすると、1回目にインポートした山頂を一括削除できます。(ただし、インポートしたファイルに同じ座標の山が複数ある場合、または互いに近すぎる山が含まれている場合の動作は不定です。なるべくこのようなデータが含まれないようにしてください。)

メモ インポートには少し時間がかかるため、必要な範囲だけをインポートするか、ファイルを地方別などいくつかに分割してインポートすることをお勧めします。
1 カシミール3Dで山名リストを作成します。リスト内のすべてのポイントが山頂としてインポートされます

山ともで使用されるデータは、地名の名前・よみ・緯度・経度・標高だけです。測地系は必ずWGS84を使用してください。

メモ 読みがひらがなで入力されていれば、英字表記が自動的に追加されます。エリアと都道府県は自動的に入力されますが、多少アバウトです。
2 作成した地名ファイル(NDBファイル)の拡張子を.ndbから.txtに変更します。ファイルにアクセスする方法によっては、.ndbのままでも山ともで開くことができますが、.txtの方が確実です。
3 作成したファイルに端末でアクセスできるようにします。添付ファイルとしてGmailで受け取ったり、Googleドライブ経由でダウンロードしてください。以下は、Gmailから開く例です。
4 添付ファイルをタップし、山ともを選択します。 インポートが開始されます。 終了すると、結果が表示されます。 この場合は、既存の山頂と重複しない84個の山だけが追加されました。
メモ 「nnn個の山頂を読み取りましたが、不明な理由でインポートに失敗しました。」といったメッセージが表示された場合は、NDBファイル内のnnn番目のデータ付近に何かイレギュラーなデータがないかをご確認ください。このインポート機能は、NDBファイルのすべての仕様には対応できていない可能性があります。
5 インポートされた山頂を確認します。[詳細フィルター]ダイアログボックスの[訪問していない山頂も表示する]オプションと[ユーザー定義の山頂だけを表示する]オプションを組み合わせると、ユーザー定義の山頂だけをすべて一覧できます。